大人が英会話力を身につける自然な方法とは
大人になってから英会話を始めてももう遅い!
小さい頃に始めておかないと自然な英語は身につかない!
ということをよく耳にします。
確かに、早いうちに始めるに越したことはないかもしれません。
しかし、英語について言えば「大人になってから必要性を感じ『始めよう!』と思い立つ人の方が多い」のではないでしょうか。
そのような時に「遅い」「自然な英語は身につかない」と言われたら、始める前から夢も希望もなくなってしまいます。
でも、やっぱり英会話は大人から始めても難しいのでしょうか?
ここで、ある例を考えてみましょう。
ある家族が、お父さんのお仕事の転勤で数年間の海外生活。
子どもは1年程でいつの間にかネイティブのような状態に。
一方、大人はそこまでの状態にはならないまま帰国。
同じ年数を海外で過ごしているのに何故このような差が生まれるのでしょうか?
実はこの原因には「臨界期」というものがあります。
「臨界期」とは、ピアノでも卓球でも空手でも、そして英語でも
見よう見真似でやっているうちに自然に習得できてしまうギリギリの期間
であり、それが大体「中学生ぐらいまで」といわれています。
では、臨界期を過ぎた人はやはり英語が話せるようにはならないのでしょうか?
そんなことはありません。
臨界期後の人は「臨界期後の人にある能力」を活かせばいいだけなのです。
例えば英語を勉強していると「これってどういう意味?」「この文法は何でそうなるの?」と「中身・メカニズム・本質が知りたい」と思ったことはないでしょうか。
このように、臨界期を過ぎた人は
「意味・理屈・理由」がわからないと吸収するのが難しい。
しかし、わかると一気に吸収できてしまいます。
だから、臨界期を過ぎた人には「中身・メカニズム・本質」を教えてあげた方が英会話力がスムーズに身につくのです。
これこそが
法則の理解
です。
このように考えると「ただひたすらわけもわからず話す・聴く」というのは、臨界期前の子どもにとっては効果的な方法かもしれませんが、大人にとっては効果的とは言えません。
ですから、
聴いているうちにいつの間にか英語が話せるようになった!
英会話ができるようになるには、英語のシャワーを浴びるだけ!
これらはすべて臨界期前!
臨界期後の人にとっては「ただ英語が頭を素通りしていくだけ」です。
子どもにとって自然な方法は、大人にとっては不自然
大人には「子どもと同じ方法」ではなく「大人にとって自然な方法」が必要
です。
結論!
英会話は子どもの頃から始めておかないと無理なのか?
もちろんそんなことはありません!
- 一生懸命勉強しているのに英会話ができるようにならない方
- 何年も頑張っているのにスピーキング・リスニング力が一向に変わらない方
勉強量や頑張りが足りないわけではありません。
臨界期後の方も「法則の理解」
つまり、発音・スピーキング・リスニング・文法・単語のそれぞれにある「何でそうなるのか」がしっかり理解できれば
臨界期後の人も、いつからでも英会話力は身についていきます。